立ち会い出産した旦那が体験記を書いてみた

こんにちは。Sugurupapaです。
先日第二子が生まれて2児のパパになりました。

長女の出産時は、真夏の冷房故障により出産直前に熱中症ダウンしたのですが、今回は無事立ち会うことができました。

Sugurupapa
Sugurupapa

赤ちゃんが誕生する瞬間はほんとうに感動!立ち会えてよかった…!


でも、「出産 旦那」で検索すると、出てくるのはネガティブな記事ばかり…

せっかく興味を持ったり、立ち会い出産にしたいと思っても、ネガティブな情報ばっかり出てきたら不安になりますよね。

企業や専門家、女性の目線ではなく、1人の男性の目線で、立ち会い出産の体験や感じたことをリアルに伝える話があってもいいのではと思い、今回体験記を書くことにしました。

*妊娠・出産には個人差があります。あくまで体験談としてお読みください。

【大前提】コロナ禍でも立ち会い出産はできるの?

Sugurupapa
Sugurupapa

そもそもコロナ禍なのに立ち会い出産なんてできるの?


正直最初はこんなことを思ってました。

実際、感染防止の観点から立ち会い出産を禁止する病院は増えているみたいです。

地域や市区町村、病院ごとでも受け入れ状況がちがうみたいなので、出産予定の病院のホームページを確認したり、電話で問い合わせてみたりするのがよさそうです。

わたしの場合は、夫のみ立ち会い可、出産後の面会は不可でした。

ブログ仲間のやまみさんがリモート出産の体験について書かれています。
立ち会い出産できない病院で出産予定の方はコチラの記事がご参考になるかもしれません。

【準備・移動編】陣痛がきた!いざ病院へ!

12/9 AM1:00

妻

陣痛きたっぽい…


痛みで起きた妻からひとこと。

1時間くらい様子を見て、本物っぽいので病院に電話したところ、

助産師さん
助産師さん

準備して病院にきてください。


すぐに車で向かうことに。

3歳の娘を義父母に預け、途中コンビニで食料を買ってから病院へ到着。
(車中、義母が手作りで準備してくれたおにぎりが美味しすぎて、2人で感動してました)

【入館編】コロナ禍ならではの入館方法

12/9 AM3:00

病院夜間入口のインターフォンを鳴らすと、助産師さんが登場。

助産師さん
助産師さん

旦那さんは外で待っててください。

Sugurupapa
Sugurupapa

わかりました!



そのあと妻からLINEで連絡がありました。

妻

PCR検査を1人ずつやらないとだから20~30分かかるみたい


なるほど…待とう。
(ちなみにこのPCR検査は保険適用外で1人1万円するんですが、ここでケチるのはやめましょう笑)

20分後くらいに呼ばれて、自分もPCR検査を受けることに。

綿棒みたいなやつを鼻の奥に入れてグルグルした後、機械に入れて結果を待ちます。

Sugurupapa
Sugurupapa

これで陽性だったら立ち会えないのかな…


あれこれ心配事をしながらも結果は陰性でした。

助産師さん
助産師さん

朝にはお産になりそうですよ。


助産師さんから安心できるひとことをいただき、妻のいるLDR室へ。
*LDR室:Labor(陣痛) Delivery(分娩) Recovery(回復)する部屋の略。

1人目を出産した病院は、「L」「D」「R」が全部別の部屋で移動がたいへんだったので、妻もLDR室に入れて安心してました。

【陣痛待ち編】2人目の出産なのになかなか本陣痛がこない…

12/9 AM5:00

助産師さんが妻のお腹につけた機器により、モニターで赤ちゃんの心拍(130~150くらい)と外側陣痛(陣痛の痛みを数値化するもの)を見られるようになっていました。

陣痛はくるものの、感覚がバラバラで出産がはじまる気配もなく、少し不安になる妻。

Sugurupapa
Sugurupapa

2人目の出産は早いって言うけど、人それぞれだねー

妻

赤ちゃんの性格によるのかも

Sugurupapa
Sugurupapa

早く生まれてほしいって思ってると生まれてこない天邪鬼タイプかも

妻

Sugurupapaみたいじゃん


なんて会話をしながら、不安を紛らわせます。

妻も少し疲れてきたようで、ここでひと眠り…

【番外編1】つらい時に元気が出るのはやっぱり…

12/9 AM8:30

眠りから覚め、陣痛がなくなっていることに気づく妻。

病院にきてから5時間が経過し、朝には出産と言われていたのに気配もなし…

半ば諦めモードだったところに、救世主が現れます!

登場したのは、とっても美味しそうなクリニックの朝食!

レディースクリニックで出てくるごはんは、栄養はもちろん、見た目や味も超イケてます。
*クリニックによって差があります。

美味しいものを食べることが大好きな妻は、ごはんでかなり元気を取り戻してました。

【番外編2】陣痛よ戻ってこい!夫婦で階段上り下り…

AM9:00

助産師さん
助産師さん

運動すると陣痛が再開することもあるので、クリニック内を歩いてみましょうか。

助産師さんから、と声をかけてもらい、LDR室の外に出ることに。

ここで妻が思いがけない質問をします。

妻

あの…階段使っちゃダメですか?


出産前に階段登りたいとリクエストする妊婦ははじめてだったようで、急遽内部検討が行われます。

結果、お願いが聞き入れられ、夫同伴のもとなら階段の登り下りができることに。

そこから2階分の階段を4往復したら休憩。これを繰り返しました。

お腹が張ってきて、陣痛の痛みも強くなってきたところで中断し、LDR室に戻りました。

【陣痛促進編】陣痛促進剤を打つ?打たない?

12/9 AM9:30

陣痛が再開し、痛みも強くなってきたものの、感覚はバラバラ。

助産師さん
助産師さん

予定日も過ぎてるし、(陣痛)促進剤打ちますか?


実は予定日は12/6だったので、3日も過ぎていました。

促進剤には、プロスタグランジンとオキシトシンという2種類があり、今回提案されたのはオキシトシンでした。

オキシトシン。脳内でも分泌される幸せホルモンのやつです。

点滴タイプなら、投与量も徐々に増やせるので過強陣痛になるリスクも最小限にできるそうです。
*過強陣痛:子宮口が十分に開いていないのに陣痛が過剰に強くなり、赤ちゃんが苦しくなること

助産師さんからの安心できる説明も聞いた上で、促進剤を使うことを決め、同意書に記入しました。

そのあと1時間くらいモニターで赤ちゃんの様子を確認したあと、AM10:30ごろから投与を開始しました。

補足

陣痛促進剤は、リスク0ではないので、基本的に助産師さんの少ない夜間には使用しないそうです。また、使用してから効果が現れるまでに通常2~3時間かかるそうです。

【本陣痛編】ついにきたぞ!本陣痛!

12/9 AM11:00

陣痛促進剤を打つこと約30分後、強い陣痛が…!

その後、10分、5分、3分と陣痛の感覚が短くなり、例の外側陣痛の数値もMaxに。

ここでナースコールをして看護師さんを呼びます。

看護師さん曰く、まだ子宮口が十分に開いていないそうで、30分後にまた様子を見にくるとのこと。

妻

だめだ。心折れそう…


壮絶な痛みにめずらしく弱気になる妻。

最初から強いに耐える痛みに覚悟はしていたものの、痛みが想定外に強く、長時間我慢できるようなものではなかったそうです。

【耐久戦編】もう限界…ナースコールする?しない?

12/9 AM11:30

助産師さんが約束した30分を希望に陣痛に耐え続けます。

子宮口が全開になるまで、陣痛に耐えるのが出産の中でもいちばんたいへんな時。

陣痛がくると、妻は叫びながら痛みを逃し、夫はテニスボールで指示された箇所を押して励まします。
(ボールで腰やお尻辺りを押すと痛みを和らげたり、いきみ逃しをしやすくなるそう。)

おそらく、夫が出産にいちばん貢献できるのはこのタイミングです。

どんな言葉をかけるか、どこをどのくらいの強さで押すか、水分を欲していないかなど…

妊婦は痛みに耐えることで精一杯なので、喋ることすら難しい状態です。

手を握る強さでボールを押す強さを調節しようと決めたり、口を開いたらポカリを運ぶなど、わたしも妻を思いやれるコミュニケーションを必死で模索しました。

妻

夫がぜんぜん役に立たなくてイライラした!

夫

なにもできなかった…


こんな風に出産がおたがいにとって苦い思い出にならないように、男性はパートナーが何を求めているのか、最大限の集中力を使う気持ちで脳みそフル回転で考えるときです!

そんなこんなしてる間にも、

Sugurupapa
Sugurupapa

ナースコールする?しない?

妻

まだ大丈夫…でも30分まであと何分!?


このやりとりは何回かあり、限界がきたところで助産師さんを呼びました。

【出産編】急にお医者さんと助産師さんがいっぱいきて…!

12/9 AM11:50

1人の助産師さんが入ってきて、様子を見にきてくれました。

すると、お医者さんや他の助産師さんも次々に入ってきて5人くらいのフル体制に。

いわゆる、生まれそうな雰囲気です。

その予想は当たり、助産師さんから指示を受けて、わたしは妻の頭側へ移動します。

Sugurupapa
Sugurupapa

大丈夫!大丈夫!大丈夫だよ!


妻の手をしっかり握って、必死に声をかけます。

助産師さん
助産師さん

いきんでいいですよー!


お医者さんと助産師さんの声を聞いて、

Sugurupapa
Sugurupapa

いきんでいいって!あとちょっとだよ!


と必死に励まします。

3分もしないうちに、

助産師さん
助産師さん

はい!産まれますよー!


助産師さんの腕に抱えられ、3054gの娘が誕生しました。

【新生児対面編】待ちに待った赤ちゃんとの出会い…!

12/9 PM0:15

助産師さんが必要な処置を施した後、赤ちゃんと近くでご対面できることになりました。

顔も手も足も、なにもかもちいさいのに、大きな声で泣き出す娘の姿は、一生懸命そのものでした。

自分の力だけでは生きられないけど、「生きたい!」という本能を感じます。

指を手の近くに持っていくと、ギュッと握り返してくれます。

まだ非力なはずなのにその手には確かな力強さを感じるんです。

「この子を守ってあげたい」

父親として、そう心から思った瞬間でした。

【感想編】立ち会い出産した旦那が感じたこと

個人的な感想ですが、出産に立ち会えて、ほんとうによかったです。

妻が一生懸命がんばってくれたこと、赤ちゃんが生まれる瞬間、一生懸命生きようとする姿、どれも一生忘れることのできない日になりました。

“理想の出産”は人それぞれだと思うので、「絶対立ち会い出産の方がいい」なんて言うつもりは一切ありません。

立ち会い出産だとこんなことがあるんだな、こういう感じ方をする人もいるんだな、程度に思ってもらえれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Sugurupapa


P.S.
この記事を少しでも「いいな」と感じていただけましたら、
下のランキングバナーを1回クリックしていただけますと嬉しいです。
あなたの応援がわたしの励みになリます^^

ブログランキング・にほんブログ村へ